九州縦断の旅+α 阿蘇の御来光〜菊池渓谷編!!

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     こちらは八月末の九州縦断の旅日記の滞在5日目の日記でございます。

    ようやく辿り着いた中津のネカフェで眠りこけてしまい、起きたらばすでに4時近くだった…
    この旅始まって以来の6時間睡眠。
    体力はだいぶ回復した…だが…阿蘇の御来光に間に合わない!!!!
    急いで外へ繰り出してバイクに股がる…尻に違和感が走ったのでふとシートを見てみると濡れている。
    どうやら雨が降っていたようだ。おまけに連日土砂降りだった。
    そしてさらに気温がすごく低い。
    昼との高低差がハンパない。

    これは……雲海フラグだ!!!!

    冬のはしりのようなカッコで阿蘇を目指す。
    中津から阿蘇の大観峰は100キロ離れている。
    その道程のほとんどがぐねぐねの峠道でいくつかの山を越えていかなきゃならない。
    212号と387号をつかうルートが最も近いが迷う可能性は高い…
    地図上の212号ではなく、旧道と思われる212号を突っ走るルートだ。
    日野経由なら何度かつかっているのでわかるのだがこのルートは初めてなのだ。
    完全に森の中、山の中と思われる。

    20131013_569205-m.jpg

    この赤いルートが僕の選択した道。212号。
    かなり拡大しないと地図には映らないようなぐねぐね道だ。
    そしてややこしすぎることに青のルート、緑のルートもまた212号なのだ…
    日本中あちこち同じ数字の道路があるのはなんでなんだろう…?
    おそらく道標に従って進んだら青のルートになってしまうだろう。
    何号線かを意識するよりも土地の名前で判断していく方が安全策みたいだと判断した。

    夜の細い峠越えは本当に怖い。
    特に人が使わない荒れ果てた道は。
    ルートから外れて山道に入ってても見分けがつかなかったりするのだ。
    そんな獣道のような荒れた酷道を夜走った経験のある方ならわかると思う。
    本当に正しいのかどうか、それでも信じて走るしかないあの恐怖を…
    ただ僕は経験があるのでそれなりには何となくわかるようにはなってきたのだ。
    十石峠に大分県道45号線…迷い込んだ田舎道は数知れず…
    経験を総動員させて突き進むしかない。
    雲海の為ならば。

    まずは邪馬渓谷を目指して南下する。
    予想を遥かに越えてきれいに整備された道路でとても安心した。
    街灯がなくたって対向車線があること、反射板があることで安心感は随分違う。
    大阪住まいは田舎でも街灯もあるし反射板もあることに慣れてしまい当たり前に感じてしまっているが、田舎では街灯がないとこの方がずっとずっと多い。
    最も必要なものは実は反射板なのだ。
    コーナーになっているかストレートになっているか判断していくのはそれしかない。
    それすらない道こそ酷道ってわけです。

    しばらく走るととうとう分岐点…青のルートならば余裕で走っていけるだろうが僕の選んだ赤のルートはどうか…
    真っ暗闇の中ではるか先の街灯がぽつんと一つ浮かんで見えるのがとても印象的だった。
    この先は邪馬渓谷ってくらいだから谷の間を走るような道になるのだろう
    路面がかなり濡れていてかなり気をつけなければヤバいことんなる。

    20131013_569177-1.jpg
    携帯で撮影。恐ろしい視界。

    しばらく走ると恐れていた事が起こる。
    まともに前が見えない程の濃霧に歓迎されたのだった。
    谷なので覚悟していたけどこれほどだなんて思わなかった…
    急ぎたいが超低速で走るしかなかった。
    途中反射板も何も見えない状態が続いてえらく困惑させられた。
    ものっそい恐怖でした。
    辺りはもちろん深淵の闇ってやつだ。
    邪馬渓谷を越えて少しずつ山肌を巻く坂を登るにつれて霧は晴れてくれた。

    地図を確認する為にエンジンを切った。
    よくこんな峠で運転に疲れたら僕はライト切って星を見る事にしてる。
    星こんなに見えるんかいって驚くのだが、何だかこう、落ち着いてくるのだ。

    道は急激に急勾配になり何度も何度もローリングして角度を稼いでく。
    登ったかと思えばまた少し下りを繰り返してとうとう玖珠町の道標に辿り着く。
    道は間違ってなかった!!

    今度は大きな山と山の間を走る山越えが待っていた。
    山との間は霧が溜まりやすく連日の雨の水蒸気と放射冷却でまさに雲海状態だった。
    雲海を見に来たのであって雲海の中を走りに来た訳じゃないのだが…
    さっきと違って空がもう白んで来ている。
    ホワイトアウトした視界と相まってもう自分のほんの少し目の前しか見えない…
    反射板さえ見えない中のドライブで、未だかつてないくらいの霧の中だった。
    まぁ翌日それを越えてしまうんだけれど…


    それにしてもなんちゅー霧…

    標高が高くなった場所は霧が開けて視界が少しクリアになっていた。
    そこで懐かしい看板を見つけた…!!
    あの懐かしい西椎屋の滝への道標…知らず内に僕はかつてこのあたりを旅していたのだった。
    何だか嬉しくなって気持ちが落ち着いた。
    東椎屋の滝も気になるし、すごく後ろ髪引かれる想いだったが再び霧の中へ飛び込んだ。
    どちらも邪馬渓内だったのだ。

    山を越えると玖珠町の町が広がっていた。
    ローソンでホットコーヒーをすすりカッパを買って暖を取る。
    何せめちゃくちゃ寒いのだ。
    真夏とはいえ強烈に寒い…まぁだからこそ雲海が見えるのだが。

    玖珠町から分岐して九重にも行けるし由布院にも行ける。
    道標を見ただけでうずうずしてくるが目的地は阿蘇!そして御来光を見るのだ!!!

    玖珠町から387号線を駆ける。
    再び峠道だ。
    霧は随分とマシになっている。
    この山の向こうにはカルデラの阿蘇の町が広がっていて雲海がひろがっているはず…。
    風が少しきついので雲海が散ってしまわないか心配ではあるのだが。

    ここを越えると熊本へと入り、小国に出てくる。
    小国といえば黒川温泉だ。
    マイベスト泉質の温泉、山みず木がある。
    はやる気持ちを抑えて慎重に峠を進むが…


    何と…

    IMGP7642-w.jpg

    太陽が…御来光が…

    出てしまった…

    IMGP7652-w.jpg

    見事なオレンジの朝焼けだった。
    これを大観峰で見ることができたのならどんなに…どんなに………
    この時点で僕の阿蘇滞在が1日延びることが決定した。
    意地でも御来光を見てやんよ。
    しかしだ、ここから見えた御来光は素晴らしく、思いも寄らぬものすごくよい場所だったのだ。
    九重連山も遠くに見える。
    ゆっくり走りながら撮影ポイントを探す。

    霧のむこうは九重連山だろうか。

    IMGP7655-w.jpg

    それにしてもきれいな光芒だ…

    IMGP7657-w.jpg

    本当に神々しかった…
    この光芒をどうしたらきれいに写真に残せるのか…僕の技術ではこれが限界でした。

    IMGP7664-w.jpg

    本物はこれの何倍もきれいでした。

    IMGP7662-w.jpg

    何だかすごくいい場所だった…
    草原が美しいオレンジに染まっている…
    こんな強い朝日は久しぶりかもしれない。

    IMGP7671-w.jpg

    名所でも何でもない場所でもこんなに美しいのが阿蘇なのだ。
    ただの道路…でもこんなに感動に奮える場所はそうそうない。

    ほんの少し進むともう大観峰が見えた。
    知らず内にこんなに近くにいたのか…ものすごく近くで朝日を撮っていたことに思わず笑いがこみ上げる。
    過酷な山越えの末に見た大観峰からの景色は…

    IMGP7728-w.jpg

    何て言うかまるで絵のような…

    IMGP7681-w.jpg

    雲海が出ておりました…

    あの山の向こうから僕は来たんだなぁ…

    IMGP7692-w.jpg

    美しさに見蕩れて長い時間立ち尽くしていた…すっかり太陽は昇っていた。

    IMGP7703-w.jpg

    長い距離にわたって広がる雲海。
    ものすごい規模である。

    IMGP7725-w.jpg

    IMGP7730-w.jpg

    この記事の雲海写真はここまでにしよう。
    何故なら翌日はさらにぶったまげるスケールの雲海だったからだ。
    俵山の方もすっぽり雲海に。

    IMGP7748-w.jpg

    お隣で撮影していた方に御来光はどうだったか訪ねてみた。
    まぁまぁだとのこと。これでまぁまぁなのか…なんて目の肥えた方だろう…
    古い大きな元は廃品回収のトラックと思わしき車に乗ったカメラを持ったこの人はすごく印象的な人で、実は僕は以前この方に会った事がある。
    二年前だったか…ラピュタの道で出会って秘密の場所を教えていただいた方だ。
    バイカー2人とともに行った棚田に夕日が落ちる知る人ぞ知る場所を教えてくれた人。
    後にこのNさんと行く先々で再会し、とても仲良くなることになる。

    実は朝一の阿蘇や菊池渓谷にいるカメラ大好きおじさん達は結構見覚えのある方がけっこう多い。
    佐世保のカメラおじさん達のように1年を通してみんなここら一円を撮り続けているからだろう。
    阿蘇は魅力的な場所が本当に多いので毎日のように撮りたくなるだろう。
    僕も年を取ったら車で回って写真を撮りまくって余生を過ごしたいもんだ。
    この時期の夕日の落ちる場所、日が昇る場所、1年に数日しか見れない景色の話や気温や雲海のこと、ラピュタの道にまつわるエピソード、親切なNさんはとにかく色んなことを教えてくれた。
    お礼を言ってNさんと別れたあとで僕はラピュタの道を目指した。

    IMGP7807-w.jpg

    元々は阿蘇の西部の赤水からミルクロードに出られる地元の人しか使わない荒れ果てた道路だったのだが、雲海が出ている時に山を巻く坂道の印象的なその山がまるで天空の城ラピュタのように見えることからいつしかラピュタの道と呼ばれるようになった。
    Nさん曰く元々は阿蘇のライダーハウスのおじさんが付けた「天空の道」が元祖のようだ。
    今は基本的には通行止めでとにかく荒れ果てていて落石も酷い。
    一度バイクで下ったが人生で一番酷い道だった。
    いつしか裏スポットとして少しずつ広まっていった。
    僕が初めてここに来た時はまだまだすごくマイナーだったんだけれど今は雑誌にも載ってるメジャースポットになりつつあるだとか。
    五岳が見渡せる最高の展望だものなぁ…

    IMGP7808-w.jpg

    そんな天空の道に雲が差し掛かっている!
    まさにラピュタのようだ…

    IMGP7809-w.jpg
    阿蘇の中でもマイベスト3に入る大好きなスポットなのだ!
    だいたいみんな下のガードレールのとこにバイクを停めて見る。
    だけど実は入り口横の崖を登ったとこから見下ろすのが最高なのだ。
    道を外したらけっこう危険なのと夏は首まで草ぼーぼーの道をかき分けて行く場所なのであんま来る人はいない。
    ちなみに草をかきわけた跡がない時は行かない方がいい。
    道を間違えたら下は高低差のある崩落した崖で、踏める大地がどこまであるか草でわかんないので。
    僕は何回も来ているのでわかるのだが初めての時は道がなくてホント怖かったのだ。

    やっぱしここからの景色は最高だ!!!!
    ミルクロードも最高でございます。
    IMGP7803-w.jpg

    翌日にもラピュタに訪れるので写真はこのへんにしておこう。
    バイクを停めた場所に行くとNさんと再会した。
    こんな感じでみんなそれぞれお気に入りのコースを巡るのである。

    お次ぎは菊池渓谷へと向う。
    いつもの黄金パターンだ。
    太陽の角度の関係でこの時期の早朝のみだが菊池渓谷の早朝の光芒が撮影できるのだそうな。
    木々の隙間から射した太陽光を水蒸気が反射して光芒になるのである。
    この時期はカメラマンの人は長靴を履いて川の中に入って撮影するんだとか。

    IMGP8786-w.jpg

    だが残念ながら二日連続で道をうっかり間違えてベストの光芒タイムに間に合わなかったのだが…
    見事な木々の光芒は撮れたのでよしとしよう。
    ここでコレなら菊池渓谷の光芒とはいったいどんなすごいレベルなんだよ…

    IMGP7842-w.jpg

    菊池渓谷はマイベストに入る渓谷でその水は青く透き通っており、豊かな自然の中を歩きながら味わうことができる。
    見応えあるスポットが点在しており、総合力のすこぶる高い渓谷なのだ。
    以前と変わらない美しさで「おかえり」と出迎えてくれた。
    「ただいま」と何回心の中で言った事か……
    本当に最高の場所なのだ。

    IMGP7853-w.jpg

    木曽の阿寺レベルの青さ。

    IMGP8119-w.jpg

    ここに来ると最低二時間は時間を使いたくなる。

    IMGP8137-w.jpg

    朝の菊池は本当に神々しい。

    IMGP8148-w.jpg

    今まで二度アップしてきたので今回は光芒を中心にアップしておこうと思う。

    IMGP7876-w.jpg

    時間が遅れたにもかかわらず光芒がちょっと残っていた。
    光の筋が見えるだろうか??
    ちなみにこれ二日目。

    IMGP7849-w.jpg

    水蒸気に射した光の光芒がお見事。
    これも数日間の雨のご褒美。

    IMGP7884-w.jpg

    めっちゃ残ってる…時間と角度によって変わるので同じ場所でも表情が違う…

    IMGP7902-w.jpg

    二日目の朝に迷った道の光芒。

    IMGP8795-w.jpg

    二日連続で来たのだが二日目の方がやや雲が多くて光芒が撮りやすかった。

    IMGP8810-w.jpg

    どうも快晴や晴れ間がきつい時の写真は上手に撮れない。
    家に帰るとすごく暗く写ってたりして悔しい。

    IMGP8854-w.jpg

    同じ場所の数分後。

    IMGP8967-w.jpg

    そんなわけで写真が多すぎて申しわけない。

    IMGP8031-w.jpg

    菊池渓谷の写真は二日間の写真だが日記は阿蘇1日目の午後の時系列と思ってください。

    菊池を後にして再び大観峰へと舞い戻る。
    霧が晴れて日が昇りきったあたりからとんでもない快晴になったからである。
    阿蘇に来るといつも霞と黄砂がなければなぁ…といつも思っていたのだがこの日はいつもと違っていた。
    はっきりとそれを感じる事ができた。

    その予感の通り、このあと見た事もない美しい阿蘇に出会う事になるのでございました。


    続く

    コメント
    初めまして。菊池渓谷の『撮影スポット』を検索していて
    こちらにたどり着きました。
    恐れ入りますが、撮された写真の光芒は
    渓谷のどのあたりなのか、教えていただけますか? 
    菊池渓谷ガイドマップによると、4本の橋がかかっているようで、
    その間に4つの滝が存在するようなのですが。。
    よろしくお願いします。 
    • T. Yamada
    • 2015/02/26 1:55 PM
    光茫は早い時間は上流の地図上のいけるとこまで、そこからだんだん下流に指していきます。
    なのでとにかく早い時間がいいです。できればゴムのつなぎなどで川に入って撮影がベストではありますが、危険ではありますね……

    ただガチなカメラマンのみなさんはそんな感じの装備で撮影されてます。

    下流に移動するタイミングをミスるとガチカメラの人達に叱られちゃうのでご用心。
    写真にはいっちゃいますからね。

    僕は残念ながら道に迷ったから中腹の橋でとりました。
    • SHU
    • 2015/02/26 4:26 PM
    追記

    上流の四十三万の滝をまず撮影

    光茫の移動にあわせて天狗滝に移動する

    竜ヶ渕に移動

    梁?明の滝の橋の上から撮る

    筧幕?の滝で撮ってコースおしまいです!
    • SHU
    • 2015/02/26 4:40 PM
    SHU様
    アドバイスありがとうございました。
    楽しみです。
    • T. Yamada
    • 2015/03/06 6:22 AM
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