九州縦断の旅+α 大観峰〜草千里、米塚!!

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     この記事は阿蘇滞在1日目の正午あたりからの日記でございます。

    菊池渓谷を後ろにして再びミルクロードを走る。
    空がとんでもなくクリアだ…期待に胸が高鳴ってついつい先を急いでしまう。
    途中、兜山展望台のもう少し向こうに大きな駐車スペースがあるので寄り道してみる。
    ここにお土産屋さんを作るみたいだ。
    めちゃくちゃいい場所なので期待せずにはいられない。

    IMGP8210-w.jpg

    おばちゃんが軽トラで焼きもろこしを売っていたのでお買い上げ。
    あつあつのモロコシをかじりながら見るこの最高の展望…
    思わず声に出てしまう。最高だ。
    阿蘇を食うぜ!!!!

    正午に近づくに連れてどんどん空が青く、遠くの景色もクリアになってくる。
    大観峰はバイカーと観光客で溢れ返っていた。
    バイクは売店前まで乗ってていいのが何ともありがたい。
    皆おのおのの自慢の愛車と大観峰の景色を眺めて幸せそうにソフトクリームやフランクを齧ってた。
    バイクを降りて荷物を下ろして電波塔?のある高台の丘へと登る。

    もう確信めいていた。
    今日この日、この時間はめったに見れない最高のコンディションであるということを。
    三日降り続いた大雨が大気中の黄砂やPM2.5を落としていて霞も出ていない。
    桁違いにきれいなのだ。
    こんなに阿蘇五岳がはっきりとくっきりと見えたことなんて今までなかった。

    IMGP8244-w.jpg

    展望台の頂から見た景色がこれだ…
    青い…青いぞ!!!!

    惜しむのは僕の撮影技術のなさ。
    ホントは何倍も何倍も美しいのだ。
    晴天の日に見るモニターと家で見る写真のギャップがホント難しい。

    今まで見た景色の中でもトップクラスに壮大で大きくて最高にしびれた…
    見晴しの広さならぶっちぎり随一だろう。
    田んぼがどこまでも広がっていて五岳に囲まれたのどかな阿蘇の町…
    どこまでも大きい…

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    この短い草の山々…阿蘇の最大の特徴だと思う。

    思わずぽろぽろ涙がこみ上げる。
    今まで大観峰でこんなに感動したことはなかった。
    回数だけで言うなら10回はここに登っているのにまるで初めて見たような…それほどのコンディション。
    泣きながら景色を見ていたら心配された方が何人か「大丈夫?」と声をかけてきた。
    すこぶる大丈夫なんです。
    むしろ最高なんですよ。

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    展望台の奥、大観峰と大きく書かれた石碑の後ろから先は整備されていない草原の崖になっている。
    だが実はココ、かなり奥まで行けるのだ。
    あんま誰も知らないのだが誰でも普通に行ける。
    若干傾斜がきついので行く人は少ないんだけど。
    蜂も多いし雨の次の日はぬかるんでるので見たところ貸しきりだった。

    IMGP8229-w.jpg

    こみ上げる感動を我慢できず「うっおおおおおおおおお!!!!」と叫びながらダッシュで崖へと飛んだ。
    そのまま坂を下って草の中に飛び込み撮影ポイントに突っ込む。
    怪我も忘れてものすごい勢いで飛び回り走ってた。

    IMGP8241-w.jpg

    先ほどより五岳と町がぐっと近づいて見えた。
    ズームレンズで見ればいいなんて野暮なのだ。
    肉眼で見てこその最高の景色。

    阿蘇の草原の丘や崖はいたるところに存在していて、実は最高の撮影スポットがあったりする。
    ただ道でもなんでもない草ぼーぼーの中を進むので地元の人しかあまり知らないのだ。
    ラピュタの高台もそうだし、前回Nさんに教えてもらって行ってプロカメラマンさんと水田を撮影した場所もそう。
    ただ知らない人から見れば奇行以外のなんでもない。

    IMGP8257-w.jpg

    バカみたいにはしゃいで写真を撮っていると何やら上が騒がしい。
    そして何人かの人が崖に降りようとしているのが草の間から見えた。
    場所を譲ってあげようと思って来た道を戻ると…

    「無事だー!!生きてる!!!!!」

    と叫ぶお兄さん、そして職員さん?と思わしき人。
    大騒ぎの展望台。
    ?????の僕。

    そう、何と僕は崖から身投げをしたと勘違いされてしまっていたのだ。
    おばちゃん達曰く、上の展望台から見ると泣きながら呆然としてた僕が思い詰めて走って飛び降りて消えたように見えたそうだ…
    泣きながら写真を撮ってるだけで異様なのに奇声あげて飛んでったんじゃ誤解させてしまうのも無理ないのかもしれない…
    よほど奥まで行かないと死なない場所なのだが…
    いやはやとんでもない迷惑をかけてしまった。

    IMGP8222-w.jpg

    今日は我を忘れるくらいのきれいな大気なんですよと解説。
    おばちゃん達にばしばし背中をたたかれながらお菓子いっぱいもらってしばらくおばちゃん達のカメラマンに。
    そのままの勢いでお騒がせ野郎はしばらく色んな人の撮影係になりました。

    とある新婚旅行で阿蘇に来たというカップルはまた何年後、何十年後にもここに来たいって言ってた。
    対をなすようにとある老夫婦は新婚旅行に阿蘇を訪れて、こうして再び阿蘇に訪れただとか。
    こうしてまた2人で来れた事を本当に喜んでいた。
    あるカップルの男の子は阿蘇出身で、何としても彼女をここに連れてきたかったんだそうな。
    ある親子は息子にこのでっかい景色を見せたくて来たんだと。
    なるほど、リピーターさんが多い訳ですな。

    一人旅の僕だけどすごくよくわかる気がする。
    大切な人や親しい人をここに連れて来たくなる気持ちが。
    僕が知ってる最高の景色を見て欲しい!!ってなるのだ。
    まぁ相手がインドア派だったり景色好きじゃなかったりもするし、旅に対するガッツも人それぞれなのでご用心なんだろうけど…

    風情や情緒ある景色ってのは心を豊かにしてくれて、人の成長をすごく助けてくれると僕は思う。
    日記書いててもこの感動を、匂いを、感触をうまく文章にできないもんかなと思う。
    クリエーターとしてもこんな感動を人に感じてもらえるものが作れたらな…と思う。
    そしてその気持ちが肥やしになってんだと思うのだ。
    とりわけ阿蘇にはそんな養分がいくつも詰まっている。
    最高なんだ。

    大観峰に来たらぜひ自家製フランクとジャージーソフトを食べてみてほしい。
    ジャージープリンも最高です。

    バイクに股がって大観峰を後にすると先行く見覚えのあるトラックが。
    あれはエアコンのないNさんの車だ。
    すごい早さでトラックは駆けてった。
    次の撮影ポイントに向うんだろうなぁ。

    Nさんに教えてもらった秘密のポイント。
    五月頃は水田に夕日が落ちて見事なんだとか。

    IMGP8302-w.jpg

    北海道と同じようにここでの「近く」っていう距離は大阪でいうところの大阪〜京都までの距離だ。
    信号もないし本当に気持ちいい場所なので遠いとも感じないんだけれど。
    都会の50キロと阿蘇の50キロはとてもじゃないが同じとは思えない。
    山を下って内牧温泉を突っ切って阿蘇の町をまっすぐに縦断する。
    有名な赤牛が食べれる食堂に行きたかったが日のあるうちにできるだけ多くの景色が見たいので断念。
    さっきは眺めて見蕩れていた阿蘇山を一気に駆け上がる!
    雲が出て来たので急がねば。

    IMGP8324-w.jpg

    なんでもない道の木の柵なんかも様になってるねぇ阿蘇は…
    この辺ばっちり新作に活かされてます。
    放し飼いのジャージー牛たちがのんびり草を食べてた。

    IMGP8329-w.jpg

    美しすぎる…

    IMGP8337-w.jpg

    有名な草千里。
    誰が付けたか知らないけれどまさに草千里…泣けてくるねぇ。
    レンタルバイクのデイジーちゃんに乗って初めて来た日以来の草千里。

    IMGP8342-w.jpg

    池に写る烏帽子岳の美しさ…

    IMGP8405-w.jpg

    前回は諦めた念願の乗馬体験してみました。
    栗毛のかわいこちゃんに乗りました。
    ポコポコと蹄を鳴らしながらゆるりゆるり歩く馬子ちゃんの背ではしゃぐおっさんの姿がここにはあった。

    IMGP8373-w.jpg

    馬の背からパシャり。

    IMGP8343-w.jpg

    のどかだ…

    IMGP8365-w.jpg

    ありがとねー。

    IMGP8385-w.jpg

    馬に乗った後は池のほとりでぼんやり。

    IMGP8392-w.jpg

    梅雨時期にできた水たまりがこの池だとか。
    冬は天然のスケートリンクになるそうです。
    あぁ何て気持ちいいんだろう…。

    IMGP8363-w.jpg

    丘に登る。
    おにぎりと中津のおばちゃんがサービスしてくれたからあげを食べる。
    こんなにも満ち足りた気持ちをいくつもいくつも味わえるなんてね…
    本当に素晴らしい旅だ…

    ここまで来たので噴火口にも行こうかってことで山頂の方へ。
    前回はガスが危険レベルだったので登れなかったのだ。

    IMGP8428-w.jpg

    硫黄くせぇ!!!
    めっちゃ観光客でごった返してた。

    火山口とかはものすごい荒々しいパワーが詰まっているようで何とも怖い気分になる。
    地球すげぇ。

    IMGP8437-w.jpg

    さて日が傾いてきたことだしこの日の宿と夕日を眺める場所を決めなくてはならない時間が迫っていた。
    運のいい事にアーデンホテルがタイムセールに入っていた。
    アーデンホテルは以前泊まった場所でマイベスト宿のナンバーワンなのだ。
    温泉も最高で朝ご飯は自家製ベーコンやらヨーグルトやら阿蘇の地の物のオンパレードで5000円なのだ。

    だがしかしだ。
    のんびり寝る時間も朝飯を食う時間もない。
    夜明け前から動いて御来光リベンジをしなくてはならないのだ。
    宿を断念し、この日もテント泊が決定した。
    楽しみにしてたお宿を諦めるのは辛かった…

    さぁどうするべぇか…
    悩みながら山を下ろうかと思っていると再三見覚えのあるトラックが。
    もうわかっていたがNさんとまたまたまた再会である。

    今日の夕日はNさんとここで米塚に沈む夕日を撮影しようってことで決まった。
    日が傾くまで3時間くらい2人でひたすら写真や景色の話を交わした。
    1年に2日しか撮れない場所、1年を通じての阿蘇の景色、場所にまつわるストーリー、知る人ぞ知る秘密の場所、阿蘇以外も高千穂や通潤橋、息子さんがプロカメラマンだということ、色んな話をしてくれた。
    僕も今まで見て来た色んな景色を話した。
    どれもこれも何時間聞いても飽きない話ばかりだった。

    Nさんは実年齢よりも20は若く見える岩城滉一似のダンディだ。
    定年後は相棒であり寝床でもあるトラックに乗って大好きな阿蘇を一年中撮り続けている。
    デジカメのデータを保存しにたまに福岡の家に帰るんだとか。
    この阿蘇、いや日本にはそんな楽しそうなおじさん達がけっこういる。
    みんな若く見えるし幸せそうなのだ。
    僕も絶対にこんな老後を送ってみせると誓った。

    なんとNさんちょうど1年前のこの日に脳卒中で倒れたのだそうな。
    記念日ばい!とケラケラ笑うNさんがすごく眩しく見えた。
    お互いの出会いに感謝しつつ米塚にカメラを向けた。

    IMGP8361-w.jpg
    昼の米塚。かわいい。

    米塚は80メートルの小さな山で実はこれでも立派な火山なのだ。
    阿蘇の山々の中でも一番新しい火山で1000年前にできたのだという。
    芸術的な形をした山で何ともユニークだ。
    何故米塚というかというと、その昔阿蘇は大飢饉にみまわれ、食べる物に困った人々が草を食べたり飢え死にしたりするのを哀れに思った阿蘇の神様が手に米を取り、ここに降らせたからだという。

    IMGP8454-w.jpg

    焼け始めた。

    IMGP8453-w.jpg

    いまひとつの夕日だなとNさんは言う。
    僕にはとても美しく感じられたのだが。
    この美しい阿蘇をよく知る人ならではの言葉だろう。
    夕日が沈んでも話は尽きる事なく暗くなるまで続いた。
    しかし今日の正午の大観峰は最高だったなー!!!と笑い合いながら。

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    阿蘇に来る度にNさんには会えるんだろうなぁ。

    IMGP8467-w.jpg

    いい夕日スポットだ。

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    さよなら夕日。

    IMGP8516-w.jpg

    最後に阿蘇の夜景を阿蘇山から撮ってNさんとお別れ…
    夜景を眺めながらいつの日かまた会おう!!!と握手を交わして再会を誓い合った。
    というものの明日の朝、大観峰で再会するのは僕は分かってたんだけどね。

    IMGP8535-w.jpg

    山を下って道の駅阿蘇に不時着する頃には町はもうどこもかしこもお休み中。
    明け方4時からずっと走り、歩きっぱなしだったのでさすがに疲れ果てた。
    足の怪我が酷く痛み出し、ひきずってJR阿蘇駅の温泉へ。
    閉店間際なので貸し切り風呂で最高でございました。

    コンビニでご飯買って道の駅でテントを組み立てる。
    はりきって野宿!!!
    テーブルもあるしオサレな照明も簾もある…なんと快適な場所だろう…
    大きな駐車場には車中泊の人がいっぱいだった。
    この日は熱帯夜で熱くてテントは蒸されて寝苦しかった。
    なんとか眠って体力回復せねば…明日も一日中バイク旅が控えているのだ。

    四時間後、目を覚ますと辺りは急激に放射冷却で冷え込んでいた。

    そして阿蘇滞在2日目の朝が始まる!!!!


    つづく

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