九州縦断の旅+α 大雲海〜ラピュタの道編!!

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     この日記は8月末の九州縦断の旅+αの旅日記の阿蘇二日目の前半です。

    テント泊で束の間の睡眠…熱帯夜だった阿蘇の町が嘘のようにものすごいスピードで急激に冷え込んでいく。
    草原だらけの阿蘇に二日前まで降り続いた雨は地面に吸収しきれていない。雨の恩恵はまだ続いている
    テントからのそりと這い出てみれば辺りは真っ白な霧に包まれている。
    フライトシートは霧でびしょにしょに濡れていた。
    すぐに装備を整えてバイクを温める。まるで冬の入り口みたいだ…

    雲海って言っても色んな雲海がある。
    飛行機や高い山から見下ろす雲の海も雲海だ。
    ただ僕が見たい雲海は特定の幸運な条件と早起きと寒さに耐える根性が必要なのである。
    どういう仕組みかというと…

    夜半、山間部などを低気圧が通過して湿度が高くなった時に放射冷却によって地表が冷え、それによって空気が冷やされていく。この時に風がない状態時に冷えた空気はその場に留まって冷却され続ける。
    一帯が飽和状態になって空気中の水分が霧になって発生する。
    この時に山頂から見ると雲海が観測できるってわけです。

    簡単に言うと

    ・朝晩の日中の気温差が激しい急激な温度変化
    ・適度な水分
    ・風がおだやか
    ・日の出前にはスタンバイ!!!

    の条件があれば雲海は見れる場合があるのです。
    濃霧注意報なんかが出てるとチャンス。

    ボウル状の阿蘇は雲海が立ち籠めるには最高の形状だ。
    お鍋のように回りが高い山で覆われた平野、その鍋の縁の阿蘇山のふもとから真反対の大観峰まで一直線に走る。
    距離にして約16キロといったところなので時間も余裕だとタカをくくってた。
    前日に体験した恐怖のホワイトアウトの霧の中の運転…
    なんとこの日はそれをさらに凌駕する視界の悪さだったのだ。

    辺りは真っ暗で前方3メートル先すら見えなくなった。
    ハイビームにすると水蒸気に反射して目の前が見えなくなる。
    普通はハイにすれば解決じゃないのか!?と思うのだがバイクだとローで地面をしっかり見て走る方がまだ安全だった。
    路肩は田圃でガードレールがない場所もある。落ちてしまったら…という恐怖でいっぱいだ。
    真夜中だが対向車がちらほら。
    地元ナンバーの人でもかなり慎重に運転してらっしゃる。
    ファミマの緑の光ふだけがボワ〜…と浮かんでた。でも象徴する看板までは霧で見えない…
    かろうじてコンビニだとわかるのは駐車場のチェーンがあったからだ。
    これが雲海の中なのだ…まるで龍の巣である。

    レインコートを着ていてよかった。
    霧をぬけるころには服もバイクも何もかもびしょぬれだった。
    本当に雲の中を走ってたんだなと実感。

    鍋の縁に突き当たったら一気に坂を上る。
    大観峰へ近づくに連れて視界が晴れて来る。
    下は一体どんなくらいの雲海なんだろうと…高鳴りを抑えてハンドルを切っていく内に空が少しずつ明るくなって来た。
    駐車場にバイクを停めて草原へ駆けていく。
    予想通りNさんがすでに三脚をセットしてベストの一枚を撮るべく準備している。
    Nさんはむやみにシャッターは切らない人で、最高のタイミングで最高の一枚を撮る為にじっと待つ人だ。
    なんていうか僕はもうアホみたいに撮るタイプだ。

    そして眼下に広がる景色を見る………
    まだ日が昇っていないのではっきりとは見えないがどうやらものすごい雲海のような気がする…


    そして日の出の時間が来た。

    IMGP8546-w.jpg

    御来光である。

    IMGP8597-w.jpg

    おはようジャパン!!!

    IMGP8630-w.jpg

    この日の御来光は残念な事に焼けが足りなかった。
    雲に邪魔されてもいるが…それでもこの大観峰から見える日の出は何か神々しいものがあり…思わず手を合わせて拝んでしまう。
    こうしてまたここに来れますようにとただただ願う。

    そして肝心の雲海なのだが…

    IMGP8680-w.jpg

    これは……

    IMGP8691-w.jpg

    昨日よりも何倍も何倍もすごい…とんでもない規模だ…

    IMGP8697-w.jpg

    この三枚の画像は180度のパノラマと思ってもらえたらどんくらいの規模で続いてるかわかるだろうか??
    視界の端から端へと広がる雲海はずっと奥まで見えなくなるまでずっと続いている。
    何十キロもだ。

    IMGP8709-w.jpg

    大雲海の草原がそこには広がっていた………
    あまりの規模に阿蘇の鍋の底は完全に雲の中だ…。
    阿蘇市が本当に真っ白…
    こんなすごい規模の雲海は見た事がない…
    大自然が作り出した神秘…

    それでもNさんから言わせればまだまだだというのだが…
    すごい時にはもっとモクモくと立体的に立ち籠めるだそうな。

    IMGP8712-w.jpg

    日が明るくなるにつれてどのくらい厚く雲海がはっているのかわかる。
    これホントすごすぎる。

    IMGP8718-w.jpg

    この雲海はラピュタまでずっと続いていると確信が持てたので僕はラピュタを目指すことにした。


    辿り着いたラピュタは…

    IMGP8720-w.jpg

    まさに天空の道でした…

    IMGP8721-w.jpg

    なんじゃこりゃ…すごすぎだろう…

    IMGP8746-w.jpg

    もう何て言うか「雲海」としか言えないその景色。
    誰が名付けたかなんて知らないがうまいこと言う…

    IMGP8765-w.jpg

    ただただ呆然と立ち尽くすばかりでした。
    美しすぎる。

    高台に登って撮影。

    IMGP8758-w.jpg

    Nさんとまたラピュタで会う。
    そしてとうとうここでお別れの時が来た。
    僕は再び菊池渓谷に光芒を、Nさんは鍋ヶ滝へ光芒を撮りに向う。
    またこの阿蘇での再会を誓った。
    年のはなれたちょっと奇妙な友情に感謝だ。
    携帯も住所も知らなくてもきっとあの人にはまた必ず絶景と共に会えるだろう。
    その日までお互いにいい景色をより多く巡り会えますように。
    いつまでもお元気で!!!

    212号へと舞い戻ってひたすら北上する。
    Nさんと握手した手がしばらくずっとあったかかった。
    ありがとう友よ。

    つづく

    コメント
    最近いい旅されてるようで羨ましいです!
    スマホケースAmazonで買わせていただきます(^-^)
    • ルー
    • 2013/10/18 11:20 PM
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