予定調和なき旅の始まり ロードス島!!!

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    現在7月13日、この日記を書き始める。
    僕の旅もとうとう残すところ25日を切った。
    どこまで行けるのだろうか、、、予定は数日遅れである。

    この旅は本当に過酷だ。
    日程がきつきつで休息日はない。
    毎日嫌という程歩き、乗り物に乗る。
    夜中まで写真を撮り、整理して朝早くに旅立つ。
    疲れは本当に溜まるばかりだ。

    だけど僕は遊びでここにいるんじゃない。
    これは修行、いい絵を描くための取材なのだ、、、その想いが足を留めたい気持ちを抑えている。

    そして日記はロードス島へ向かう船内にさかのぼるーーーーーー


    ブルースターラインの大きなフェリーには本当に多くの人々が乗り込んでくる。
    一時間半の遅れを出しながら船はカステロリゾ島を旅立つ。
    デッキから海を眺める。
    すると見覚えのある船とクルーが僕を見て手を振っていた。
    キャプテンだ。
    僕は全力で彼に手を振った。
    ありがとうキャプテン、、、、
    あなたが見せてくれた青色は一生忘れないよ、、、

    フェリーは1度、カシュ方面に進路を取って外海へ出る。
    再び町が見えた。
    今頃、Wooさん、Evaさんはあの町で楽しんでることだろう。
    アリは相変わらず店で元気にやってることだろう。
    さよならみんな、、、、心からありがとう。

    船はしばらくトルコの大陸に平行に進む。
    僕はデッキでずっとそれを眺めていた。
    あそこはフェティエか、、マルマリスか、、、、、
    思い出が駆け巡る。

    ありがとう、いってきます、、、、
    見えなくなるまでずっと眺めてた。
    はためくギリシャの国旗が僕を試練へと掻き立てる。
    行くしかないのだ。
    引き返すことなどできない!!!!

    そしてたどり着いたロードス島。
    全くのノープランである。
    ここから先の情報は全くと言っていい程ない。
    ガイドブックは最初から一冊も持ってないし地図もない。
    ロードスに着いたらすぐにサントリーニ行きに乗る予定だったので下調べは皆無だ。
    あてどなく彷徨い歩き、次の船までここで生き抜かねばならないことが決定した。
    僕は本当に嘗めてた。
    どうにかなると。

    ここから予定調和なき旅が始まる。

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    とにかく大勢の人々が下船する。
    とんでもなく強い潮風が吹き荒れている。
    みんな目的があり、行くところがわかってるようだ。
    次々とみんな迎えの車に乗り込んだ。
    あれだけいた人々はすっかりいなくなり僕は一人ぼっちになった。

    どこに町があるのか、どこに宿はあるのか、Wi-Fiはどこにあるのか、、それさえも全くわからない。
    フェリーポートは随分と荒廃している。
    ギリシャはかなり経済状況が悪いと聞いてはいたが、、不安で頭は支配される。
    僕は二時間あまりも港でウロウロしてた、、、
    くそ重たい荷物とともに。
    沈む夕陽が本当にきれいだったのが救いだった。
    夕陽の方角にも港があり、何と無くあっちは煌びやかに見えた。
    だが港方面に宿はなかろう、セオリー的にだいたい少し山手の方だ。
    その少し山手で僕は詰んでるわけだけど。

    夜になるのは9時過ぎなのでありがたい。
    肩が限界を迎えるが早く宿を探さないと、、、
    足が重い、肩も重い、、、
    一歩踏み出すごとに体力が削られる。
    もうダメかもわからんね、、、、

    町が広がってる場所を見つけたので進むもホテルはない。
    あってもくそ高い。
    店もかなり閉まってきた。
    そしてとうとう夜が訪れる、、、

    P7041323-w.jpg

    そしてここにきて心が折れる出来事が、、、
    首に下げたトルコ石がない、、、、
    これは本当にトドメだった。
    来た道をまた引き返し、探すも見つからない。
    もう倒れ込んでしまいたいと何度も思った。
    ほとほと困り果てた時に僕は何やら公園らしきものを見つける。
    すでにすっかり夜だった。

    なんだこの大きな壁は、、、、
    僕の目の前にはただただ大きな城壁がある。
    騎士の町ロードス島とはわずかばかりに聞いていた。
    あのゲームのロードス島戦記の場所だ。
    オスマントルコの侵攻を防ぐべく作られた難攻不落の巨大要塞ロードス。

    だが今は城見物などしている場合じゃない、、、
    しばらくうろうろし続けた、、、
    しかしその城の向こうから何やら音がする、、、、

    まさか、、、、城壁の中に町があるのでは、、、、?
    日本でも古民家なんかを改装してお店があったりするし、、、
    思えば我が国の昔の都だって囲いの中に町があったのだ、、
    まぁ最悪中の原っぱかなんかで寝かせてもらおう、、、そう思って僕は中へと歩を進めたのだった。

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    これがまさかの正解。
    城壁の中に市街地がまるごと入っているじゃないか。
    めちゃくちゃ巨大な要塞の中が旧市街地になっており、騎士の町は現在では服屋、サンダル屋、革細工、お土産にアクセサリーにレストランにカフェバーなどの店が所狭しと立ち並び、人が住み、大いに賑わっていた。
    日本で言うところの御家人屋敷というところか?騎士達の家々は現在も有効的に使われていた。

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    これは、、、、!!!!!
    なんて面白いんだろう、、、、!!!!!!
    文化財にこんな使い方があるなんて!!!!
    本当に目が覚める想いだった。
    発想がユニークすぎる!!
    町はおおいに賑わっており、ものすごい活気でお祭り騒ぎだった。
    観光資源の使い方として見習うところも多いにあると思う。

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    大きな広場はもはやクラブと化していて、みんな騒ぎ踊り、飲んで食べておおはしゃぎである。
    バカンスに世界中から人が集まってる様子だ。
    しかしまずは宿を、、、宿を、、、、、

    迷宮のような旧市街地はとにもかくにも小さな裏路地ばかりである。
    メイン通りには宿はなかろう。あっても高いはず。

    ゼェゼェ言いながらうろうろしてた僕にタクシーのおじちゃんが声をかけてくれた。
    客引きではなく僕に宿のある場所を親切に教えてくれたのだ。
    ここまできたら後少しだ!頑張って歩くんだ!と励ましてくれた。
    彷徨い続けてようやくユースホステルを見つけることができた。
    本当に何キロ歩いたことだろうか、、、、、
    ようやく、、、荷物を下ろせる時が訪れたのだ、、、、

    P7041340-w.jpg

    オーナーと交渉。
    何と一泊10ユーロ!!!
    なんちゅー安さ!!!!!?
    安さに惹きつけられてかなりの人が泊まっていた。
    ただしWi-Fiはないのでこの先の情報は相変わらず皆無だ。

    「ジャパニーズ、2日泊まって月曜の夕方にサントリーニ行きのブルースターラインに行けばいい。そうしなさい。それがベストだ」と彼は言う。

    「何故ならば君が望むアネックスラインでは明日の深夜、土曜日のミッドナイト、つまり日曜のAM3:00になる。とてもハードだ。」

    しかしここで約2日遅れは勘弁してもらいたい僕は一泊で強行する。
    2ユーロ多く支払って真夜中まで荷物を預かってくれと頼んだ。
    おじいちゃんオーナーは頑張りなさいと言ってくれた。
    青い瞳の優しい人だった。
    国を越えても人の優しさの温かさは変わらない。

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    同じ部屋にはミュージシャンと体躯の大きな兄ちゃんが泊まってた。
    簡単に自己紹介する。
    僕はシュウだよ。と言うとそれジャパンのニックネーム?と聞くもんだからそうだよと答えた。
    すると俺たちにもニックネームくれよ?と言う。

    ミュージシャンにはウミガメとつけた。
    顔が似てたから。
    いい響きだ気に入った!と彼は喜んだ。
    体躯の大きな兄ちゃんは俺は?と聞くので僕はゴリキチと名付けた。
    いたく気に入っていたが2人ともめっさいびきがでかい。
    こんなでかいの聞いた事無いってくらいに。

    もうすっかり夜は暮れていた。
    眠りに落ちそうな頭を揺り動かし宿探しで死ぬほど疲れていた足に再び喝を入れてカメラを持って町へ。
    これは仕事、ダラダラなんてしてはいられないのだ。
    より多くを吸収する為にはこの足を使うしかない。
    「足で見る」という感覚。

    誰かに勧められたでもなく、ガイド本やネットや地図を見た訳でもなく、全て自分の足だけが頼りな状況、、、
    普通ならばとんでもない状況だ。
    だが僕はソレを楽しんでみる事にした。
    勘でしかないがリゾート地は治安がいい。
    その勘は多少なり当たっていたと思う。

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    とにかくあらゆる路地を隈無く歩き潰す。
    あそこもここもいいぞ、、、僕はとにかく疲れも忘れて一心不乱に歩き潰した。
    石畳の地面が容赦無く足を痛めつけるがそんなことはおかまいなしだ。
    とにかく知らない場所を全部歩き、知ってる色に塗り替えた。
    やがて頭の中に地図ができてくる。
    数日後調べてわかったがこの旧市街地はホント迷宮ですごく有名なのだ。
    確かにとんでもなく迷宮ではあった。

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    とにかく歩き続けた。
    路地裏だらけのこの町が僕の冒険心に火をつけた。
    どこを切り取っても絵になる。
    生活感と異国情緒の混じり合うこの町の感覚、、、
    これこそこの旅に求めていたもんだ、、、、
    生きた資料だ。

    何時間もぐるぐる歩き潰していると現在入れる場所でわからないとこはないと思えるとこまできた。
    不思議なもんだ。
    つい何時間前はこの街の事を何も知らずに震えていたというのに。
    どうにかなってしまうのだ。
    僕はここで旅のやりかたの用なものを身につけた。

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    途中で出会ったイタリアのボローニャから来たカップルに写真撮ってと声かけられる。
    日本のかっこいい言葉教えてっていうんで「ご乱心でござる!!!」と「かたじけない!」を意味と一緒におしえてあげた。
    ご乱心はクレイジーって意味だよっていうとすげー喜んで連呼してた。
    なんとなく通じ合えるもんだ。
    旅の目的地にイタリアも含まれているが本当に遠い遠い先のことに思えた。
    まだまだ序章なのか、、、そう思うとあまりの内容の濃さに驚く、、、
    もう何十日と旅したかのような充実感があるのだから。

    何時間歩いただろう、日付は変わってもうすっかり真夜中である。
    僕は一件のレストランの前に立つ。
    テレビではサッカー中継が。
    ワールドカップだ。

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    店のおじさんが声かけてきた。
    僕はチープフードありますか?って聞くとおじさんはにっこり笑った。

    「pitaって知ってるか?ギリシャのファストフードだ。
    安くてうまいぞ、2ユーロだ」と言う。
    なんちゅー安さ!!!!!
    チキンと豚の2個頼んだんだけどこれがものすごいボリューム!!!
    ファンタオレンジつけてなんと5ユーロ!!!
    しかも、、、、

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    これがめちゃくちゃ美味しい!!!!!!
    パリっと焼いた生地は中はモチッとしてて焼いたチキンと豚が入ってる。
    野菜にトマト、マヨで味付けして最後に熱々のポテトを挟んでる!!
    すっごいお得じゃないか!!!!

    こうして僕はギリシャでのソウルフード、ギロピタに出会ったのだ。
    そしてここロードス島の僕の大好きな人達、HERMES GRILL HOUSEの家族のみんなとのかけがえのない優しい優しい温かい出会いを果たしたのだった。

    夜は更けり、クラブ騒ぎもひと段落した頃に僕は死んだように眠った。
    クタクタだった、、、明日早起きできないんじゃないかってくらいに。
    ロードス島の夜はおしゃれで面白くて最高だった。

    そして明日も朝は早い、、、翌日真夜中の3時までの滞在はどんな物語が待っているのか、、、


    続く

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